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報告:岩手県宮古市「醍醐の桜」植樹式・柴燈護摩火生三昧法要(5月27日)

 平成24年5月27日(日)、岩手県宮古市に於いて、秀吉の「醍醐の花見」で名高いしだれ桜の子孫にあたる桜が「グリーンピア三陸みやこ」「田老総合事務所」「陸中海岸国立公園・臼木山」に植樹され、名勝・浄土ヶ浜にて柴燈護摩火生三昧法要が執り行われました。

「醍醐の桜」植樹式

「浄土ヶ浜」柴燈護摩火生三昧法要

田代念仏剣舞

 

 

「醍醐の桜」植樹式

 「花の醍醐」といわれるように、醍醐寺は桜の花で有名です。親交のあった豊臣秀吉が700本の桜を植え、盛大な宴を催した1598(慶長3)年の「醍醐の花見」は永く世に伝えられています。この花見は、伏見城も大破した「慶長伏見地震」で被災した近親者の親しい人々を励ます意味もあったと考えられています。今回は、その秀吉が愛でた子孫の桜を植樹いたしました。

植樹式①

植樹式「グリーンピア三陸みやこ」にて。


植樹式②

植樹式「田老総合事務所」にて。


植樹式③

植樹記念プレート。植樹した各所へ表示された。


植樹式④

植樹式「陸中海岸国立公園・臼木山」にて。


植樹式⑤

宮古市長 山本正徳 氏のご挨拶。


植樹式⑥

「陸中海岸国立公園・臼木山」にて記念撮影。


 

「浄土ヶ浜」柴燈護摩火生三昧法要

 今回行なわれた柴燈護摩法要は、海を棺とし被災された御霊へ改めて鎮魂の祈りを捧げ、今を生きるすべての「命」への感謝を護摩の火に託し、復興祈願と書かれた添護摩木を参列された一人一人の手で祈り込められました。また、火渡り火生三昧法要では、震災復興祈願とご参拝された皆様のご健勝を祈願し、多くの皆様に渡っていただきました。ご祈願札として、毎年、醍醐寺で行なわれている五大力尊仁王会の御影(みえい:災難除けのお札)を皆様に授与されました。

火渡り①


火渡り②


火渡り③


火渡り④

柴燈護摩火生三昧法要「浄土ヶ浜」にて。


火渡り⑤

醍醐寺座主より宮古市長様へ護摩札が手渡された。


火渡り⑥

「浄土ヶ浜」にて記念撮影。


 

田代念仏剣舞

 200年ほど前に村人が仙台で習い覚え、巻物を伝授されたという田代念仏剣舞は、毎年、8月15日に巻物開きをして墓前で供養し、新盆の家でも供養する仮面をつけない踊りです。

火渡り⑥


「浄土ヶ浜」にて田代念仏保存会による「田代念仏剣舞」が奉演された。