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五大力さんとは

「五大力さん」と申しますのは、醍醐寺開山以来一千有余年の今日に至るまで毎年二月二十三日に醍醐寺の祖師である、理源大師聖宝の遺訓に則って、上醍醐五大堂等に於いて修行せられてまいりました「仁王会式(にんのうえしき)」の大法要を中心とする醍醐寺最大の宗教行事であります。この五大力本尊仁王会は、現在は下醍醐金堂で修されておりますが、真言密教秘奥の大法義であって、いわゆる七難即滅(しちなんそくめつ)、七福即生(しちふくそくしょう)の一大祈祷を行う最上無比の権儀(ごんぎ)であります。

経説によりますと、この大法会(だいほうえ)のご本尊「五大力尊」は、「不動明王」(中央)、「大威徳明王」(西方)、「軍荼利明王」(南方)、「降三世明王」(東方)、「金剛夜叉明王」(北方)の五大明王の総称で、衆生済度(しゅじょうさいど)のご請願の勝れた仏様方でございます。この仏様を信仰すれば、昼夜をとわず影が形に従うが如く寄りそって、その人の御身を守り、家を護り、あらゆる災難を払い除け、その身は無事息災、一家は安泰隆昌(あんたいりゅうしょう)になるようご加護下さるのです。

ご本尊「五大力尊」の分身「御影(みえい)」は、七日間二十一座に亘る前行でご祈祷され、二月二十三日当日限り授与されるのであります。この「御影」は盗難は勿論、身に降りかかるあらゆる災難を除けて下さるご利益が顕著であることからご信心の人々があとを絶たず、二十三日は早朝から夕刻まで、「御影」を求めて全国から訪れる人の列が途切れることがありません。このようなあつい信仰の歴史の中で、五大力本尊仁王会もしだいに「五大力さん」と親しみと畏敬をこめて呼ばれるようになったのです。

大威徳明王

大威徳明王

軍荼利明王

軍荼利明王

不動明王

不動明王

降三世明王

降三世明王

金剛夜叉明王

金剛夜叉明王

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