西国三十三観音霊場巡礼の皆様へ

平成二十年八月二十四日未明　上醍醐准胝観音堂が全焼しました。

自然災害のなせることとはもうせ、かけがえのない大きな信仰の中心を焼失したことは、筆舌に尽くすことのできない、悲しみであり、責任を強く感じております。

復旧作業のため長らく上醍醐への入山を禁止いたしておりましたが、上醍醐への登山は本年一月七日から入山が可能となりました。しかし、引き続き上醍醐の一切の事務は、醍醐寺寺務所で行い、准胝観世音菩薩へのご信仰については、下醍醐女人堂でお受けいたしております。特に西国十一番札所としてのご朱印、納経、納札の授受は、午前九時より午後五時（冬期は午後４時）まで女人堂で行います。上醍醐ではご朱印、納経は致しておりません。

尚、本年は、「花山法皇一千年御忌記念結縁ご開帳」に伴い、五月一日より十一月三十日まで、醍醐寺開山聖宝理源大師一千百年ご遠忌にあわせ、下醍醐・金堂に、秘仏・准胝観世音菩薩を奉安し、開帳を行います。なお、ご開帳法要は、五月一日を予定しております。

總本山　醍醐寺