前行法要 開白
毎年2月23日、「五大力さん」として親しまれている「五大力尊仁王会」が営まれます。不動明王など五大明王の力を授かり、その化身・五大力菩薩によって国の平和や国民の幸福を願う行事です。その歴史は醍醐天皇の時代、西暦907年まで遡ることができます。
この日に限って授与される災難・盗難除けのお札「御影(みえい)」は、京都の町屋や老舗はもちろん、各家庭の出入り口に貼られています。このお札を求めて、早朝から夕刻まで人の列が途切れることがありません。全国から十数万人の参拝者が訪れるこの仁王会は、醍醐寺最大の年中行事として知られています。
仁王会法要
餅上げ
この御影は仁王会に先立ち、15日から21日までの一週間、全山僧侶が堂にこもり、仁王会前行として21座のべ1000人以上の僧侶がねつのこもった祈祷、祈願を行ったもので、この前行法要には一般の方も参列し、祈りに参加することができます。
近年では、力自慢の男女が巨大な鏡餅を持ち上げ、その時間を競う「餅上げ力奉納」も有名です。男性は150kg、女性は90kgの鏡餅を抱え、その力を奉納し、無病息災、身体堅固を祈ります。
柴燈護摩法要 2月23日