重要文化財
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指定番号:01813 /重文指定年月日:1980.06.06
(昭和55.06.06)
解説文:般若菩薩曼荼羅は、延寿・智恵・福徳の為に修する般若菩薩法の本尊として用いられる。「曼荼羅集」や「覚禅鈔」所収の白描図像は般若菩薩を中心に十波羅蜜菩薩や八供養菩薩および八方天の囲繞する三重院の構成によっているが、本図はそれと異なり、梵天帝釈天を従えた般若菩薩を中心に、外院には四天王に十二神を加えた十六神王を囲繞させた構成になっている。製作年代は画風からみて鎌倉時代末期と考えられ、他に現存例を見ない別尊曼荼羅の一例として貴重な作といえよう。
般若菩薩曼荼羅図(般若心経法曼荼羅図)