毎月29日、醍醐寺五重塔(国宝)内部において、2回の法要(約1時間ずつ)が営まれます。本法要は、醍醐天皇のご命日にあわせ行われるものです。醍醐天皇、朱雀天皇、村上天皇の顕彰と穏子皇后のお心に対し報恩感謝のご法要をいたします。
開扉法要にあわせ、写経奉納が行われ、ご写経奉納された方のみ、五重塔内部を四方の扉の外側から拝観することができます。五重塔内部を拝観していただくには、拝観料と写経奉納料1000円が必要です。
●交通アクセス
JR山科・京阪山科駅、JR六地蔵・京阪六地蔵各駅から
当日、醍醐寺参道(仁王門前桜の馬場)では、法要にあわせ「醍醐市」が開催されます。あわせてお楽しみください。毎月29日に「五重大塔開扉 納経法要」と「醍醐市」を行う予定です。
『醍醐市(だいごいち)』についてはこちらから
醍醐天皇はその諡号(おくりな)を、醍醐寺からとられたように深い信心を寄せられ勅願寺としました。
皇子に恵まれなかった天皇は、上醍醐の准胝観音に祈願をし、後の朱雀、村上両天皇を授かったのです。
また、当病平癒のための薬師如来の奉安、七堂伽藍の建立など醍醐寺の興隆にその力を注がれました。
五重塔は、その醍醐天皇の菩提を弔うため、朱雀天皇が承平6年(936)に着工、村上天皇の天暦5年(951)に完成した現存する京都最古の木造建築物です。
五重塔の建立には、醍醐寺へ心を寄せられた醍醐天皇に対する二人の皇子の思いと、二人の母でもある穏子皇后の祈りが込められています。
五重塔の高さは約38メートル、初層の内部には両界曼荼羅や真言八祖が描かれており、これらの絵画は、日本密教絵画の源流をなすものといわれております。