三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建されました。醍醐寺の本坊的な存在であり、歴代座主が居住する坊です。現在の三宝院は、その建造物の大半が重文に指定されている。
仏教建築の醍醐味、下醍醐。総門から入り、正面にみえる仁王門(西大門)をくぐると、広大な下伽藍に出合うことができます。中心である金堂(国宝)は豊臣秀吉の命によって、紀州(和歌山県)の湯浅から移築されたもので、主要部は平安末期の様式を完全に残しています。
国宝や重文だけで7万5千点以上、未指定の文化財を含めると、約10万点以上に及ぶ寺宝を収蔵。彫刻、絵画、工芸、古文書など、日本の仏教史や美術史上貴重な資料が収蔵されています。春と秋に特別展を行っています。
醍醐寺開創の地、上醍醐。下醍醐から約1時間、山道を登っていくと、醍醐寺開創の地である上醍醐に至ります。上醍醐には、薬師堂(国宝)、開山堂(重文)、如意輪堂(重文)、清瀧宮拝殿(国宝)など、国宝、重要文化財に指定されている数々の堂宇が点在しています。