醍醐寺では、下伽藍の観音堂と三宝院の2カ所に納経所がございます。
三宝院では、三宝院本尊・弥勒菩薩のご朱印が受けられます。
観音堂では、醍醐寺本尊(真言宗十八本山、神仏霊場ともに同じ)・薬師如来、西国三十三所観音霊場第11番札所・准胝観音、近畿36不動尊霊場第23番札所・五大力尊、
西国薬師霊場第39番札所・薬師如来、役行者霊蹟札所・神変大菩薩のご朱印が受けられます。
日本で最も古い霊場で、33カ寺、番外3カ寺で成り立っております。
養老2年(718)、徳道上人が62歳のとき、病で仮死状態となりました。冥土の入り口で閻魔大王に会い、生前の罪業によって地獄へ送られる者があまりに多いことから、三十三箇所の観音霊場をつくり、巡礼によって人々を救うように託宣を受けて三十三の宝印を授かって現世に戻されました。この宝印に従って霊場を定めたが、なかなか広まらず、機が熟すまで摂津国・中山寺の石櫃に納めました。
それから270年後、花山法皇が熊野権現から託宣を受けて宝印を探し出し、三十三箇所を巡礼したことから、徐々に人々に広がっていきました。
三十三という数は、観音菩薩が衆生を救うとき33の姿に変化することに由来し、この観音霊場を巡礼・参拝すると現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽浄土に往生できると伝えられています。
ご朱印帳は、亡くなった方の極楽往生を願って棺の中へ入れてあげたり、笈摺は亡くなった方へ着せてあげ、旅立ちの衣装にしたりします。掛け軸は、表装して法事のときに掛けたりします。
古寺顕彰会が中心となって、宗派に囚われずに一般の人々の立場から、近畿地方の代表的な不動明王をお祀りしている36カ寺の霊場寺院を選定し、昭和54年に発足しました。
薬師如来をお祀りしている由緒深く特徴のある寺院49カ寺からなり、平成元年(1989)に結成されました。
奈良時代の修験道の開祖とされる役行者にゆかりのある36カ寺からなり、平成13年の役行者神変大菩薩1300年御遠忌の際に各修験道の総本山である醍醐寺・聖護院・金峯山寺の三本山による歴史的な合同法要が大峯山で行われたことが契機となり結成されました。
日本固有の信仰の姿、心の世界を現代にかけて生かそうと、平成20年、150カ寺が結集して発足しました。
観音堂 納経所
観音堂 納経所
特別に決められていることではありませんが、まず、お堂の中に入るときは、帽子を取り、ろうそく、線香をつけます。
輪袈裟をつけ、念珠をお持ちの方は念珠を軽く擦り左腕に一層にして掛け、合掌・一礼してから読経します。
読経が終わりましたら念珠を擦り祈願します。一礼してから写経や納め札を納めます。それからご朱印を受けるようにしましょう。念珠の擦り方は、醍醐寺では自分のために祈るときは内側に、他者のために祈るときは外側に擦ります。
ご朱印を頂く際は、ご朱印帳を開いて出しましょう。
納経料を納めるときは、なるべく小銭を用意し、お釣りのないようにしましょう。
特に、混んでいるときには、少しでも時間の短縮になり、他者のためにもなります。
ご朱印を書いてもらったら、当て紙を挿み、家に帰ったらそのままにせずに抜き取りましょう。
ずっと挿みっぱなしだと、どんどんご朱印帳が膨らみ、印がきれいに押せなかったり、帳面が傷みやすくなります。
また、ご朱印帳は、お仏壇に置いて、ご先祖様に参拝した仏様のご報告をするのも良いかもしれませんね。
三宝院 納経所
納経場所 | ご本尊 | 霊場・札所 |
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観音堂 | 薬師如来 | 総本山醍醐寺 真言宗十八本山 神仏霊場会 西国四十九薬師霊場・第39番札所 |
准胝観音 | 西国三十三所観音霊場・第11番札所 | |
不動明王 | 近畿三十六不動霊場・第23番札所 | |
役行者 | 役行者霊蹟札所 | |
三宝院 | 弥勒菩薩 | 大本山三宝院 |
帳面 | ¥300~¥500 |
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軸 | ¥500 |
笈摺 | ¥300 |