自然に深く包み込まれた境内の中で、
厳かに行われる年中行事の数々。
醍醐寺ならではの四季折々の趣をお楽しみください。
五大明王の力を授かり、除災招福の祈りを中心に、
国の平和と国民の幸福を願う法要です。
豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」の故事にならい、
時代装束をまとった人々が境内を練り歩きます。
西国33観音霊場の札所でもあるご本尊
「准胝観世音菩薩」のご開帳が
下醍醐観音堂で行われます。
夏の夜、置き燈籠や提灯が参道を照らす中で、
各家のご先祖様と精霊の供養をはじめ、
全ての命の尊さに心を寄せる行事です。
秀吉は「醍醐の花見」のあと、
秋の「醍醐のモミジ狩り」を楽しみにしていましたが、その年の夏に62歳の生涯を閉じました。
五重塔において、醍醐天皇、朱雀天皇、村上天皇の顕彰と穏子皇后のお心に対し報恩感謝の祈り、人が人の心によりそうことの尊さを祈る行事です。